サルは去るというところから、悪いことから去ると言われ、守護的な動物とされていました。
風水では鬼門の守護神とされ、鬼門に向けて、あるいは玄関などに置物を置けば災いから護ってくれるとされています。
愛知県の日吉神社ではサルは神の使いとされ、狛犬のように一対のサルが拝殿前にいます。
豊臣秀吉の母はこの神社に祈願して、子を授かりました。
そのため秀吉は神の子と言われ、幼名を日吉丸とここの神社から名づけられました。
その姿がサルに似ていたこともありますが、そのような出生だったこともあってサルと呼ばれていたのです。
この神社に祀られているサルは神猿(マサル)と言われ、『魔去る』『勝る』などと縁起が良く言われています。
また、有名なのは日光東照宮の『見ざる、言わざる、聞かざる』のサルでしょう。
日光東照宮のサルはこの3匹が有名ですが、実は『猿八態』と呼ばれる8面の彫刻の一つなのです。
全てを見ると一生を表していて、『見ざる、言わざる、聞かざる』は幼少期の頃の教えで、『子供の頃は悪いものを見ない、言わない、聞かないで素直に育ちなさい』という教えなのです。
ここでもそういった悪いことから護ってくれているようですね。