サルは人に似て、賢い動物です。
賢いが故に、あまり家畜やペットなどとして飼われませんでした。
大人になると気性が荒くなり、飼うのが困難だからです。
また、食用にもされていましたが、人と似ているがためにその食文化も廃れていきました。
人と似ていたり、その賢さから、サルはひとと共存してきました。
ある時、サルが石で遊ぶようになりました。
その遊びはその周りで少しずつ流行っていきました。
と、ある程度そこで流行った頃、全く離れた違う山のサルの間でも、その石遊びが流行したのです。
もちろん、その二つの地域のサルには交流はありません。
他の地域でも同じ時期に石で遊ぶようになりました。
同じような事象は、外国でもあります。
ほぼ同時期から各地のサルたちが芋を洗って食べるようになったというのです。
これはシンクロニシティ(共時性)と言います。
新しい行動を受け入れたその生物が増えていき、ある一定の数を超えると、その行動はその生物の全体まで爆発的に広がっていく、というのです。
つまり、どこかのサルが新しい行動を始めると、それが遠く離れたサルたちにも伝わるのです。
これはサルだけに当てはまるものではありませんが、サルにはこのような話がいくつかあります。
そうやってサルは少しずつ賢くなっていっているのかもしれません。
いつか世界のサルがいっせいに喋りだしたらどうしましょう。
人もサルに追い越されないようにしないといけませんね。