ヒツジは群れを成す動物です。
敵などがいなければ単独でも行動しますが、敵から身を守るためにも群れで行動をしたがり、その群れから離されると強いストレスを感じます。
また、先導者に着いていく性質があり、たまたま先に行動したヒツジにも着いて行ってしまいます。
『群』という漢字はヒツジから来ているのです。
ヒツジは世界で親しまれてきた動物です。
キリスト教では民衆のことをストレイシープ(迷える子羊)と言います。
キリストが演説の中でこの言葉を用いたと言われています。
先導する神や救世主(メシア)をヒツジ飼いに、民衆をヒツジにたとえてしばしば語られているのです。
ちなみに、寝られないとき『ヒツジが一匹、ヒツジが二匹……』と数えたことのある人は多いかと思います。
これはヒツジのシープ(sheep)と眠りのスリープ(sleep)が似ているところからの語呂合わせなのです。
ですから、英語を使わない日本人にはあまり効果がないかもしれません。
意外と数えていると寝てしまうのですけれどね。
それもヒツジの力なのでしょうか。