蛇には手足はありません。
そもそもなかったのかと言うとそうではなく、進化の過程でなくなっていったのです。
元々、トカゲの一種であったと考えられていますが、その種が水中や地中で生活していく中で手足が邪魔になり、退化していったのです。
つまり、手足をなくす、というのが蛇にとっての進化でした。
今でも一部の蛇には手足の名残があります。
大腿骨が残っているニシキヘビもいるほどです。
手足がないからといって、蛇は移動するのに困りません。
長い全身を上手に利用して動きます。
ブラックマンバという蛇は、最大時速20kmで動くと言われています。
全身3mほどの蛇が50mを9秒の速さで走るのですから、その運動能力は凄まじいものがあります。
また、トビヘビという蛇は空を飛ぶこともできます。
無論、羽根などないので鳥のように飛ぶわけではないのですが、木から木へと移る際、その先端から飛びます。
そして目標の木に移るのです。
その際、落ちないように体を平たくして、浮力を使います。
飛ぶものは100mも飛ぶのだそうです。
そのような生態を見ると、手足がなくても困ることはなく、むしろなくなっていった理由がわかりますね。