夢は、生半可な知識で人に判断されたり、あるいは人や物を判断するのは大変、危険です。
しかし自分自身のためであれば、正しい知識の元に有効活用ができるでしょう。
ユングが夢解釈を行う際、対象者とのコミュニケーションを重要視したのは夢の情報を共有化し、対象者の夢を疑似体験することで問題点を見出そうとしたからです。
夢の研究では被験者測定が重要なように、夢の内容は本人がもっとも良く知っています。
その夢を自己分析することによって、自分の置かれている現状を理解でき、時には成功へ導くカギが存在することもあります。
しかし、夢は記憶からしか生まれません。
記憶量を増やすことによって、夢はさらに有効活用されます。
記憶には無用なものはありません。
とてもくだらない、まったく人生の役に立たないと思える情報でも、記憶しておくことによって無意識に貯蔵され、整理されていきます。
顕在している意識では無用と思われていた情報がそれぞれ無意識で合成され、重要な意味を持つことだってあるのです。
その時、脳は夢を媒介としてメッセージを発するでしょう。
そのメッセージを逃さず、現実世界で活かしてください。