では、冒頭でご紹介した夢が現実の世界へ恩恵を与える実例から、それを実践できる方法を説明しましょう。
実例では、ミシンを作るために、あるいは小説を書くために一生懸命、考えます。
考えるというのは想像に対するアプローチの記憶ですね。
試行錯誤は、いわばダメな手段の記録でもあります。
失敗する方法を消去していくことにより、確実な成功が見つかるわけですが、顕在している意識は失敗する方法が積み重なるほど精神的なダメージが大きくなり、次のステップへ進む足が重くなります。
いわゆる、煮詰まった状態です。
方法が思い浮かばないほど煮詰まった状態まで追い込まれると、顕在する意識は苦境から逃れるために逃亡的本能が働いてしまうので、実際、現状を大きく変えることが困難となります。
しかし睡眠状態に入ると顕在する意識が消失しつつも大脳皮質は活発に働いているので、情報の整理や学習を論理的に行っています。
結果、失敗する情報の整理から成功の情報を抽出、それを無意識からのメッセージとして夢に表すことも可能性として十分にあるわけですね。
実践する方法はただひとつ。
徹底して煮詰まるまで物事を進め、これ以上の方法はないというところまで追い込むことです。
夢を頼りにするのではなく、夢が与えてくれるのを待ちましょう。