本コラム前半部分で予知夢はない、と説明しました。
確かに大惨事が起きる、宝くじの当たり番号が分かった、などの予知夢は存在しないし、仮に夢の内容が相当しても、それは偶然でしかありません。
しかし、前述したように夢の内容は個人差が大きく、被験者観測が重要なポイントとなります。
つまり自分自身が夢のことをもっとも理解していることになりますね。
自分自身に関して、あるいは自分が常日頃、見ている光景や相対している人物に関してのみ、予知夢が成立することがあります。
五感から収集される情報量は膨大です。
その中には重要なものから不必要なものまで多種多彩であるため、顕在的な意識は必要な情報だけを分別してしまい、無用と思われる情報は無意識に収納してしまいます。
しかし、顕在的な意識はその人の常識的な基準によって情報判別するため、無用と思われている情報の中に、じつは貴重な情報が含まれていることも多々あります。
日常的に見ている光景、間隔を置かずに会っている友人、あるいは毎日一緒に暮らしているパートナーなどは情報がある程度確定しているので微細な変化に気がつきません。
それでも時々、ふと違和感を覚えることがあります。
それが予知夢の材料です。