夢はすべて記憶から生まれます。
人に言えないような恥ずかしい内容でも、荒唐無稽な物語でも、それらを自分で体験していなくても何らかの記憶(小説や映画、人から聞いた話など)が無意識で組み合わされ、メッセージとなって表れるのです。
もちろん、そのメッセージには重要なものもあれば、まったく無価値なもの(お金が欲しい、とか好きな子とキスしたい、とか、そんな類)もあります。
しかし、これら無意識からのメッセージがなぜ構築されるのか?さらに言えば夢をなぜ見るのか?それは現在でも解明されていません。
フロイトやユングの夢分析、夢解釈についても意識と無意識については物理的な立証はなく、単なる理論に過ぎません。
そこで現在、なぜ夢を見るのか、というメカニズムの分かっている範囲の情報を説明します。
と、思ったのですが、すこし難しい話が続いたので箸休めの意味も込めて、夢に関する小説や映画を紹介、気分をリラックスさせてください。
精神世界だけに診療分野だけでなく芸術面でも大きな興味を惹くモチーフなので、さまざまな人がエンターテイメントからアバンギャルドまで夢を扱って作品を作っています。
まずは筒井康隆氏の名作「パプリカ」を紹介しましょう。