フロイトの精神分析学は医学的なので分かりやすい部分もあるのですが、ユングの分析心理学は理解するという意味でやや複雑になります。
フロイトの方法論があくまで治療者が患者の無意識を探ることに対し、ユングの方法論は治療される側と治療する側がコミュニケーションを取りながら、夢の中に現れる無意識(潜在意識ではありません)のメッセージを読み取ることに重点が置かれています。
どちらも無意識から探るという方法は同じですが、そこに現れるキーワードの解釈が大きく異なっていることが両者の特徴でしょう。
無意識からのメッセージは本人が気がつかないことが多いため、第三者の介入が必要になってくるわけですね。
なぜ、本人が無意識からのメッセージに気がつかないのか、というと、無意識には自我、超自我、イドと呼ばれる部分があり、それぞれが干渉しあっているために正確なメッセージが違った形で表れてくるからなのです。
無意識の行動、とは日常的に使われる言葉ですが、この行動を起こした要素には無意識の3つの部分が作用していることが多々あります。
3つの部分について説明すると、これもフロイトとユング同様、とても長くなるのでここでは省きますね。
ただし、自己分析に興味のある人はぜひ、ご自身で調べてください。
人生に役立つことは間違いありません。