これは現段階ではなんとも言えません。
なにしろ、夢そのものが解明されていないので、あると言われれば最終的な反論はできませんし、ないと断定することも未知の部分があるために言い切ることはできません。
したがって、現段階で夢について分かっている範囲から、個々が判断するしかないでしょう。
実際、夢が現実に役立った例も数多く存在しているのですから。
たとえばミシン。これを発明したのはアメリカの発明家でエリアス・ハウという人物。
1846年、彼はそれまでのミシンよりも進化した、布の下にボビンがあって二重縫いを可能にしたミシンの発明によってミシンの特許を得ています。
他のミシンとの最大の違いは、針の先端に穴があり、そこに糸を通せること。
ハウ氏、じつはこの発明、夢からヒントを得ているのです。
ある日、夢の中で野蛮な王国の王様からミシンを24時間以内に作れ、作らなければ処刑すると言われます。
必死になって作るも完成せず、処刑まであとわずか、という時、ハウを見張っていた兵士が持つ槍の穂先に穴が空いていました。
夢の中で、「これだ!」と叫んだ瞬間、目が覚めたといいます。
ちなみに朝の4時でした。
この例はまさに夢が生み出した、夢の実現といえるでしょう。