ABO式血液型は、その発見から確定まで長い期間がかかっています。
それだけ血液型は複雑であると覚えておいてください。
血液型の歴史を書くとそれだけで終わってしまいますから。
4タイプの血液型を決めるのは赤血球の表面にあるA/B抗原です。
表面にA抗原があればA型、B抗原があればB型、両方あればAB型、両方ともなければO型になります。
血液型は個人を血清学的に識別する方法で、現在は血液以外にも体液や細胞、毛髪のようにすでに死んでいる細胞にも存在していることが分かっており、血液中に含まれる抗原の数は数百種類にも及んでいることから、その組み合わせによって作られる血液型は数兆通りいうほど膨大になります。
したがって一卵性双生児でない限り、自分と同じ血液型は存在しないと言われています。
ABO式血液型に関しては、型違いの血液を混ぜると凝集や溶血が起きるため、型合わせを目的のひとつとして発見されました。
ABO式血液型をさらに詳しく説明するとコラムが終わってしまうので、とりあえず血液の表面にある抗原のタイプが異なるから、と覚えておいてください。
だいたい、それだけを言えば大抵の人は面倒になってそれ以上は追求しないはずですから。