ABO式血液型性格分類の源流である古川竹二氏、ABO式血液型性格分類をエンターテイメントに高めた能見正比古氏の両氏が学説として認められないのはなぜでしょうか?
ABO式血液型性格分類はサンプルとなる対象人物の血液型とその行動パターン、思考パターンを集約する統計学が元になっています。
統計学は経験的に得られた散乱するデータから応用数学を用いて性質や規則性または不規則性を見出す学問です。
統計学でもっとも重要なのは公正で評価可能なデータを収集すること。
「ゴミのようなデータをいくら解析しても出てくる結果はゴミばかりだ」という格言が統計学の世界にあり、公正で評価可能なデータ収集の難しさ表わしています。
古川氏の「血液型と気質」はサンプルが少なすぎたことが追試で明らかになりましたが、では能見氏はどうでしょう?
独自に集めたデータは10万人にも上ると言われています。
しかも一般人だけでなく政治家やスポーツ選手、芸能人まで他分野に渡ってデータ採取しています。
それでも統計学的に認められなかったのはサンプル、つまり母集団にバイアスが生じていたからなのです。