「発掘!あるある事典」の失敗は複雑な構造を持つ血液型に対して、ABO式の単純な分類を少ないサンプルで、しかも一方的な実験を行って科学的根拠の裏付けを取ろうとしたことです。
もっと単純に「B型が日本社会の規律を壊す!?」とか「A型がこれ以上増えると軍国主義が復活する!?」とかセンセーショナルなタイトルにして笑いを取る番組にすればよかったのです。
バラエティが気取っちゃうとロクな結果になりませんね。
でも、マジメにABO式血液型の性格分類を信じて、それを企業の開発目的や管理に利用した人も少なからずいました。
1990年、三菱電機はファクシミリの商品開発を練るためのプロジェクトチームにAB型の社員だけを集めています。
アイデアや企画力に優れたAB型の特性を商品開発に活かすという目的で、チーム名は奇想天外プロジェクトの頭文字を取り、KTPというのだから遊んでいるのか仕事をしているのかよく分かりません。
そんなことしているからバブル経済が崩壊しちゃうんですよね。
他にも企業が面接の時に血液型を聞いて合否を判断するとか、営業職にはO型を配置して経理部門にはA型を配置、なんて話も聞きます。
こんなことをしている会社、ロクな業績を残せていないから血液型に頼っているのでしょう。
さっさと辞めた方が将来のタメです。