『序破急』という言葉を聞いたことがありますか?
これは展開の概念のことを指します。
わかりやすく言えば、起承転結のようなものです。
序は導入部、破は展開部、急は結末部となります。
近年では、起承転結の三部版のように認識している人も多くいます。
能楽で紹介されたためにそこから発生しているように思われていますが、実は元々は雅楽からできた言葉です。
西洋音楽の楽章のようなもので、雅楽の曲は序破急の三つで曲が構成されているのです。
テンポは加速していき、拍子が加わり、曲は終結へと向かいます。
曲にはもともと序破急が備わっていないものもありますので一概には言えませんが、基本的には序破急が揃って一曲なのです。
太鼓も雅楽の楽器の一つです。
叩くのに序破急を意識してみましょう。
もちろん、できている曲のテンポを変えることはできません。
序破急を意識するということは、導入部、盛り上がり、終結を考えて一曲を叩くことです。
それを意識すれば、聞いている人の気持ちも盛り上がります。
ただ叩くだけではなく、変化をつけるのです。
その変化が曲を生き生きとさせてくれます。
曲の序破急を考えて叩きましょう。