祭には『山車』と呼ばれるものがあります。
イメージ的には、動くやぐらのようなものです。
有名なものだと、岸和田のだんじり祭りの山車でしょうか。
スピードに乗ったままカーブを曲がるので、その迫力が人気の祭です。
本来は、山車はゆっくりと町を練り歩きます。
そしてその山車の中には太鼓があり、叩きながら進みます。
太鼓だけではなく、摺鉦と呼ばれる金属製の打楽器などを鳴らして、にぎやかに山車は曳かれていきます。
意味的には、動く神社のような存在だそうです。
また、神輿と連なって曳かれるのが『曳き太鼓山車』です。
これは基本的には太鼓だけを乗せた山車で、神輿を景気付ける様に盛り上げます。
これを山車と呼ぶ地域もあり、大きな山車を出せない代わりに、関東地方を中心に見られます。
さらに『祭り太鼓山車』と呼ばれるものもあります。
この山車は太鼓が主役です。
大きいものだと二メートルもある太鼓を山車に乗せ、叩きながら練り歩くのです。
音も見た目も迫力があります。
山車の太鼓は、子供でも叩けるところから、決まった人、選ばれた人しか叩けないところもあります。
叩いてみたいと思ったら、その祭の主催者や関係者に聞いてみましょう。
大きな祭、有名な祭だとちょっと垣根が高いかと思います。
動きながら、あるいは歩きながら叩くので、少し難易度も上がります。
ちなみに、だんじり祭の山車にも太鼓はあります。
あのスピードで叩くのですから、ちょっと勇気が必要でしょうね。