祭で太鼓はやぐらの上にいます。
つまり、一番目立つところです。
音だけではなく、その見た目も注目されるのです。
叩いているとき、ダラダラと叩いていると、ちょっとカッコ悪いですよね。
その姿も見られていることを意識しましょう。
まず足を開き、腰を落として重心を低くします。
そして叩いた後のバチの先まで意識をして叩きます。
そうすれば、見た目が美しくなります。
叩くところで終わりではなく、叩き終わって次の動作に移るまでが一連の動作なのです。
武道や芸事では昔から『残心』という言葉があります。
これは技を決めた後でもすぐに気を抜いたりするのではなく、その後の余韻を残したり注意を払ったりすることです。
弓道なら矢を射終わった後の姿勢や動作を指し、その残心が所作の美しさに繋がります。
和太鼓でも同じで、残心を心掛けましょう。
また、叩く動きを大きくするだけで、かっこよく見えるものです。
見た目の派手な技もあります。
バチ同士を頭上で叩いたり、バチを回す、自らが回転する、なんてものもあるのです。
音には直接関係ありませんが、パフォーマンスにもこだわりましょう。
もちろん、見た目だけにこだわりすぎて、太鼓の音がおろそかにならないようにしなくてはいけません。
そういう点では、こういったパフォーマンスは上級者向きと言えるでしょう。