和太鼓を叩くのに、一番大事なものは何でしょうか?
それは、リズムです。
太鼓には、音階がありません。
張ってある皮を叩いても、強弱はありますが同じ音しか出ないのです。
縁を叩く音を入れても、音の種類は二つだけです。
それだけ単純な楽器なのです。
創作和太鼓などで集団で叩く際は、大きさの異なる音階の違う太鼓がいくつかありますが、それでも一人で叩くのは基本的には一つの太鼓です。
そのため、そこまで複雑な叩き方はありません。
リズムが大事なのは、どんな楽器でも同じです。
そんな中でも、太鼓は音階ではなくリズムに合わせることが、より必要になってくるのです。
リズムのとれていない太鼓は、聞くに堪えられません。
太鼓の音はどんな楽器よりもしっかりと響き、リズムを作り出す役割を担っているのです。
楽曲を一本の木とすると、太鼓の音は太く支える幹です。
そして他の楽器が枝となって一本の木になっているのです。
幹がしっかりしていないと、木もダメになってしまいます。
太鼓の音はそれだけ重要なのです。
それも考えて、リズムを感じて叩きましょう。
太鼓の音が楽曲を支えているのですから。