『太鼓の達人』で太鼓をやりたいと思って始めると、ちょっと違うな、と思うかもしれません。
実際の太鼓とは違う点がいくつかあるからです。
もちろん、ゲームと本物という点で大きく違います。
本物の太鼓は、ちょっとした力の加減でも音の大きさも変わってきます。
太鼓は力強さを求められることが多く、パワーが必要になります。
それが太鼓の魅力でもあるのです。そして、叩き方も違います。
盆踊りならもっと四拍子に沿って叩きますし、創作和太鼓はもっと自由に叩き、縁を叩くことはあまりないのです。
『太鼓の達人』のリズムは和太鼓と言うよりも、どちらかと言えばドラムに近いものです。
さらに一番の違いは、バチの重さです。
本物の和太鼓を叩くには、ある程度の強度が必要になり、その分重くもなります。
反対に『太鼓の達人』はゲームなのであまり強く叩くと壊れてしまうこともあり、激しくは叩けません。
そのため、基本的に軽い素材のバチが使われます。
そのような違いがあるので、『太鼓の達人』をやっていた人が本物の和太鼓を始めると、違和感を感じてしまうことが多いのです。
逆に和太鼓をやっている人も、『太鼓の達人』をやると意外と難しかったり、苦手な人もいます。
むしろドラムをやっている人の方が、『太鼓の達人』に違和感を感じないでしょう。
『太鼓の達人』に和太鼓の魅力はありますが、別のものだと思って楽しみましょう。