バンドの中で、ドラムはベースとともにリズム隊と呼ばれます。
ギターのような派手さはありませんが、曲の中の要とされているのです。
ドラムは正確にリズムを刻むことを求められます。
早くなったり遅くなったりとずれてしまうと、全体もずれていってしまいます。
ドラムは低音で曲を引っ張っていっているのです。
和太鼓も同じような役割を担っています。
盆踊りなどでは、曲は生演奏の場合はほとんどないので、曲がずれることはありません。
しかし、太鼓がずれることで踊っている人の動きがずれてしまうのです。
しっかりとしたリズムを刻まなくては、踊っている人も気持ちよく踊れません。
やぐらの上で太鼓を叩いていると、眼下に踊っている人たちが見えるでしょう。
その人たちが気持ちよく踊れるように心掛けて叩くのです。
笑顔で気持ちよく踊れる太鼓というのが、上手な太鼓なのです。
そして踊り手さんたちが気持ちよく踊れていれば、叩いていても気持ちよいでしょう。
叩き手と踊り手が気持ちよければ、その盆踊りは最高のものになるはずです。
太鼓はその要なのです。