太鼓を叩いていると間違えることもあるでしょう。
そんなとき、戸惑ってしまってバチを持つ手が止まってしまいます。
間違えてしまったという恥ずかしさや、焦り、それらが頭を真っ白にしてしまいます。
次の四拍子で入ろうとして待つけれど、その拍子が長く感じられるでしょう。
入るつもりだったところを逃してしまって、入りそびれることもあるかもしれません。
太鼓が急に止まると、聞いている人は何事かと思います。
踊っている人もやぐらの上を見上げてしまいます。
そうして一瞬、皆の動きが止まってしまうのです。
太鼓を叩いていて、踊っている人の動きを止めてしまってはいけません。
間違えることは誰だってあります。
しかし、上手い人はそういうときのごまかし方も知っているのです。
間違えても、太鼓を叩く手を止めないようにしましょう。
叩き続けるのです。
『どんどんどん』と叩いて、次に入れそうなところで元に戻せばいいのです。
そうすれば、聞いている人は間違えたと思わないでしょう。
それが上手い太鼓なのです。
また、やぐらの上で叩いていると音量によってあまり聞こえないことや、レコードの針が飛んでしまって急にずれることも起こります。
やはりそんなときでも冷静に叩き続けましょう。
ちょっとやそっとのアクシデントでも動じず、どっしりと構えていればいいのです。