盆踊りは市町村でも地元の盆踊りがあるほどで、数多くの曲があります。
基本的には四拍子のものが主なのですが、それでもテンポが違っていたり、ちょっとしたクセがあるものもあります。
いくら太鼓の達人であっても、初めて聞いた曲を上手に叩くことはなかなかできません。
どこで終わるのかもわかりませんし、どこに最高潮を持ってくればいいのかも探り探り叩くことになります。
途中で一拍少ない箇所があったり、テンポが途中で変わるものもあったり。
そのような曲だと初めて聞いたぐらいでは、合わせるだけでも一苦労です。
曲を何度も聞いて、それに合わせて太鼓は完成していくのです。
『どどんがどん』だけでも、強弱を変えたりすれば違って聞こえるものです。
曲を知ればどこでどのような表情を付ければいいかが見えてきます。
力強く叩くところ、少し流して叩くところ、技を入れるところ、盛り上げるところ、と聞いていればわかってきます。
逆に曲を知らなければ、間違ったところで盛り上げてしまったりということもあります。
それに曲を知ればイレギュラーな箇所の対応もできるはずです。
まずは曲を聞きこみましょう。
そして頭の中でイメージしてみてください。
そうして曲は完成していくのです。