滅多に市場へ出回ることはありませんが、鉄粉被害車と雹(ひょう)害車も事故車扱いになるので一応、覚えておいた方がいいでしょう。
車を掃除していると、時々、ボンネットに黒い小さな粘り気のある塊がくっついていることがありますね。
また白や銀のアルミホイールの掃除を怠ると煤のように黒い汚れがこびりついてしまうことがあります。
この小さな黒い塊やアルミホイールの汚れが鉄粉です。
アルミホイールの汚れは自車のブレーキダストですが、すべてがアルミホイールに付着したわけではなく、空気中にも漂い、これが車のボンネットなどに付着するわけですね。
鉄粉はわずかの量であれば粘土系やケミカル系のケア商品を使うことで取れるので事故車扱いにはなりませんが、これがボンネットやルーフ一面に付着すると、この鉄粉からサビが発生、サビを取るための修理費がかさんでしまうことから事故車扱いになります。
鉄粉は自動車のブレーキダストだけでなく電車のディスクブレーキからも大量に発生します。
また小規模鉄加工製造所などからも発生するので、高架下や鉄加工製造所のそばに駐車している人はこまめな掃除が必要です。
雹害車は突然の天候の変化によって降ってきた雹により、展示、あるいは保管していた車のボディやガラスに雹が当たって多数の凹みやキズができてしまった車両です。
じつはこれ、走行にまったく問題のないことからボディのキズさえ気にしなければ格安で販売されるのでお買得な車なのです。
もっとも、雹害車はほとんど市場に出ることはなく、出回ってもすぐに売れてしまうので滅多に見る機会はありませんが。