修復歴ありの中古車でもっとも怖いのはフロント回りの修理・交換をした車ですが。修復歴ありは必ずしもフロントだけというわけではなく、サイドやリアの基本骨格を修理・交換しても当然、事故車となります。
分かりやすいのは後ろから追突、あるいは自損事故で後方に衝撃を与えた車。
基本骨格ではトランクフロアと呼ばれる部分を修理・交換した場合です。
このトランクフロアを修理・交換した後は水の侵入を継ぎ目から防ぐためにシーリングという白いケミカル剤を付着させます。
トランクにはカーペットが敷かれているのでトランクリッドを開けただけでは分かりませんが、カーペットをめくってみればシーリングの様子が分かります。
シーリングは他の部分と同時に行われているので、トランクのシーリングが新しく感じられたら修理・交換の可能性があります。
サイドパネルはなかなか分かりづらいところですが、サイドから衝撃を受けるとルーフを支えるピラー部分が損傷、曲がったり亀裂が入ったりします。
ピラーも他と同じようにボルトの山のレンチ跡、塗装の不自然さなどをチェック、またピラーを損傷すると必ずドア交換も行っているはずなので、ドアについているシーリングの状態を確認することも修復歴の発見につながります。