日本車の特徴は世界から見ると今でも「壊れない車」です。
現在、世界中の主要な車メーカーはお互いの距離を狭めつつあります。
そのひとつが世界の主要メーカーの車が「壊れにくくなって」きたことですね。
フランス、イタリア車は言うに及ばず、ドイツ車やアメリカ車も70?80年代まではよく壊れていたものです。
ただし、壊れる、というのはというのは正解ではなく、正しくは修理の回数が日本車よりも頻繁に行わなければならなかった、ということですね。
70?80年代、日本車はブランド力が低く、車の先進国であるヨーロッパでは一般大衆の買う車でした。
アメリカでは評価を高めつつありましたが、それでもメイド・イン・ジャパンの車は高級車のイメージではなく、日常的な足代わりにする車だったのです。
いってみればサンダルみたいなものですが、そのサンダルは履き心地がいいばかりか故障が少なく、古くなったサンダルでも捨てずにまだまだ履けるため、一般大衆から高い支持を受けるようになりました。
もちろん、ヨーロッパの各メーカーもサンダル履きのような車を作っています。
ヨーロッパの車格をカテゴライズするセグメントのなかで、AとかBに位置するサイズの車ですね。
しかし、AセグやBセグの車が日本車に押されるようになって、ヨーロッパのメーカーも考えを変えるようになりました。
壊れにくい車を作らないと日本車に席巻されるぞ、と。