日本の中古車は日本だけでなく海外、とくに新興国に人気があります。
その理由は、なにしろ壊れにくいから。
日本の商用車や営業車は5年経過で20万kmなんて車はザラですが、こういった過走行の車は下取り、あるいは最近、流行っている車の買取業者に査定を依頼してもほとんど価格がつきません。
日本国内だけならば乗り潰した挙句に廃車というパターンですね。
しかし、新興国に取っては十分に活用できる車なのです。
日本のような厳密な車検制度がなく、多少、ドアノブが取れていようが燃焼効率が悪くなって排ガスの不純物が多かろうが、安くて走れる車は経済成長に欠かせないアイテムなのです。
日本では買い手のつかない、けれど十分に実用的な中古車は今、海外へ盛んに輸出されています。
さらに不動車や事故車といった廃車処分になった車は分解され、パーツ毎に分類されて一部は国内で販売、ほとんどが海外に輸出されています。
新興国ではまだまだ走れる車をさらに修理して乗るんですね。
パーツ類も安いし、修理だって特別な専門職に頼らず、自分たちで直してしまう強者がゴロゴロいます。
新興国を走っているとボディに日本企業や店舗の漢字やカタカナが入ったまま走っている車をよく見かけます。
廃車にならず元気に活躍している姿を見ると、きっと日本人なら誰でもささやかな喜びを感じることでしょう。