映画にはメジャー系とインディーズ系があります。
それは配給会社の大きさなどによるのですが、簡単に言えば広告費の額や、上映する映画館の数が違います。
配給会社がメジャーで大きければ、それだけ宣伝費もかけて大々的に広告もできます。
その結果、それなりの数字をあげることができるのです。
宣伝がよっぽど下手か、本当に駄作ではない限り、大コケすることはあまりありません。
もちろん、それだけお金をかけているのですから、ある程度ヒットしないと大赤字になってしまいます。
大衆向けに作られている作品が多く、それだけ多くの人が楽しめます。
考えさせられるような作品よりも、娯楽的な要素が強くあります。
ハリウッドで作られる映画は、メジャー系の主なものでしょう。
ハリウッド映画は、元々は労働者階級や英語圏以外の人のために作られていました。
英語が理解できなくても楽しめる映画。
それを求めて、会話の必要のないアクションなどが発展していったのです。
今でもハリウッド映画は世界に向けて作っています。
英語圏ではない人も楽しめる映画を作り続けているのです。
一方のインディーズ系は、宣伝費などの多くの金額をかけられません。
劇場も単館系が主で、日本では各都市圏で一か所ぐらいしか公開していないものも少なくないのです。
東京でしか観られない作品もある程です。
製作費もメジャー系では何百億円もかけるものもありますが、インディーズ系は何百万円という作品もあるぐらいです。
それだけメジャー系とインディーズ系は格差があるのです。
それでは作品としても、面白さが違うのでしょうか?
いいえ、決してそんなことはありません。
インディーズ系だって、名作はたくさんあります。
最初は単館系でもそれがヒットして上映館が拡大することだってあるのです。
近年では『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』も北米限定公開だったのが、話題を呼んで全米、全世界へと広まっていきました。
インディーズ系作品や、低予算映画でヒットした作品、名作になった作品は数多くあります。
世に出てこない作品でも、隠れた名作は多くあるのです。
世の中的にはマイナーでも、あなたにとっては超メジャーな作品ということもあるでしょう。
そんな隠れた名作を探すのも面白いかもしれません。