原作のある映画と同じく最近多いのが、リメイク作品です。
昔ヒットした映画を現代風に作り直したり、低予算で撮られた作品を高い予算をかけて作ったり、他の国で撮られたものを自国風にアレンジしたり。
そのようなリメイク作品が、最近は多くなっています。
日本の作品の『Shall We ダンス?』や『呪怨』など、日本らしい作品でもアメリカでリメイクされてヒットしました。
アメリカは他国の作品をリメイクしてハリウッド映画にするものが多く、他にも香港・タイの作品『the Eye』やドイツの『マーサの幸せレシピ』などがリメイクされています。
ネタが尽きたから他国のヒット作をリメイクして、という面も確かにあります。
しかし、それよりも『面白い作品をハリウッド的なアプローチで、ハリウッドの役者や監督が作り上げるとこんな風になります』という『ハリウッド版○○』というような感覚で作っているようにも思えます。
せこい真似をしているわけではなく、ハリウッドの映画に対する情熱とプライドなのかもしれません。
中にはリメイクだということを知らないで観ているものも多々あります。
『オーシャンズ11』は40年も前に作られた『オーシャンと十一人の仲間』の、『チャーリーとチョコレート工場』も30年も前に作られた『夢のチョコレート工場』のリメイクなのです。
意外と知らないうちに、リメイク作品を観ているのです。
何十年も昔の作品だと、世代的に知らないのも無理はありません。
リメイクは昔の名作を観ることができる、という利点もあるのです。
昔のものと今のものを見比べてみても面白いでしょう。
時代が違っていたり、制作者や役者が違うだけで、全く違う作品のように思える作品もあるのです。