今はほとんどの映画で、多かれ少なかれCGを使用しています。
コンピューター・グラフィック。
それは便利なもので、どんな映像でも作り出せます。
SF作品では、CGを使用していないフィルムのコマはないほどです。
CGを使っていないような作品でも、実は細かいところで使っていたりします。
映画を作る際、実際にあり得ない映像をどう撮るか。
それはずっと映画制作者を悩ませてきました。
怪獣ものだったり、宇宙ものだったり。
空想や想像のものをどう映像にするか。
様々な手法を駆使して、それらをフィルムに焼きつけてきました。
そして違和感のないSFXが出来ていったのです。
今ではパソコンの中で宇宙も街も作れてしまいます。
しかしその技術がない時代には、実際に宇宙や街をミニチュアで作り、それをいかに本物のように見せるかが重要でした。
そのSFXの最たるものがスターウォーズでしょう。
スターウォーズで空想の星を空想の戦闘機が飛び交うシーン。
誰もが観たことある有名なシーンですが、あれもミニチュアで作られています。
他にも複数のフィルムを合成するオプティカル合成や、着ぐるみで動かせないキャラクターを動かす手法のストップモーション・アニメーションなどのSFXの技術が満載でした。
初期の3部作ではそのようなSFXが駆使されていましたが、その後の3部作ではCGが使われ、昔のSFX技術はあまり使われなくなりました。
創り出すということは、困難を極めるものです。
その点ではどうやって映像化するか、頭を悩ませ出来得ることを駆使して創り上げてきた時代の方が、尊敬できるように思えます。
今のCG満載の作品も良いですが、たまには昔のSFX技術の時代の作品も観てみましょう。
それがCGではないということに、きっと驚くことでしょう。
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