映画館にもデジタル化の波は押し寄せています。
映画はずっとフィルムで上映されてきました。
写真のフィルムと同じようなもので、それに光を当てて上映しているのです。
1秒間に24コマも流されていて、1分間では1,440コマ、1時間では86,400コマにもなります。
フィルムと言えば薄くて軽いものですが、それだけのコマ数になると相当な長さになります。
2時間の作品ならばその長さは数キロメートルにもなるのです。
さらに重量も相当なもので、20キログラムぐらいと、運ぶのにも大変なほどです。
全てがまとまっているわけではなく、20分ぐらいずつに分かれていて、それを映画館でつなぎ合わせて上映しています。
大きなスクリーンで上映するためには、フィルムが最も綺麗に上映できていました。
しかし近年、配信による上映が台頭してきているのです。
テレビなどのようにデータ化されたものが配信され、それを映画館で上映するのです。
プロジェクターなどの映写技術の発達によって、配信されたものを上映しても十分に綺麗な映像で上映できるようになったからです。
フィルムでの上映はフィルムならではの味があります。
綺麗なだけではない『映画らしさ』が画面に映るのです。
しかし、フィルムだと途中で切れて映写事故が起きたり、フィルムに傷が付いてしまってせっかくの映像が台無しになることだってあります。
そういうことが配信ではありません。
フィルムよりも安定して映画を楽しめるでしょう。
配信の映画と、フィルムの映画。
見比べてみるのも面白いかもしれません。