曲に映像を付けた、ビデオクリップというものがあります。
CMや、CATVなどの音楽専門チャンネルで見られます。
ビデオクリップと一概に言っても様々なものがあり、中には有名な映画監督が撮っているものも多くあります。
日本映画を代表する監督の岩井俊二は、元々ビデオクリップの監督をしていました。
まだ映画を撮る前、女性アイドルからサザンオールスターズまで幅広く撮っていたのです。
海外ではスパイク・ジョーンズやミシェル・ゴンドリーなどはビデオクリップの監督として有名になり、そこから映画監督になりました。
マイケル・ジャクソンの有名曲『BAD』のビデオは、後のアカデミー賞受賞監督のマーティン・スコセッシが撮影しています。
ビデオクリップは曲の時間に合わせて作られます。
そのため、大体が3~5分ほどのものです。
その中で物語を紡いだり、曲と世界観を合わせたり、プロモーションとしてその曲が人の記憶に留まるようなビデオにしたり、と多くのものが求められます。
それだけビデオクリップは難しく、そこで名作を生み出せるような人は映画を撮れるほどの力があるのです。
そんな人たちが撮るのですから、ビデオも面白いものや優れたものが数多くあります。
まず曲なのは当然ですが、曲と合わせてビデオにも注目してもいいかもしれません。
短くても、映画のようなクオリティの作品もたくさんあるのです。