ビートルズは凄いバンドでした。
ということはよく聞くことで、あえて言うまでもないでしょう。
では、何が凄いのでしょうか?
音楽はビートルズの出現で一変し、『ビートルズとそれ以外』あるいは『ビートルズ以前・以後』のように分けることだってできます。
1962年に『Love Me Do』でデビューし、1970年には事実上の解散。
実際に活躍した期間はわずか数年しかありません。
しかし、その間に起こした功績ははるかに大きく、今もなお偉大なバンドであり続けているのです。
珠玉のような数々の曲は、今聴いてもその輝きは衰えていません。
どの曲も美しく、それでいて新鮮に聴こえます。
すでにクラシックのようなものなのですが、それでいて古臭さは全くないのです。
今はスタンダードでしょうが、発表された当時は斬新なものでした。
新しく、それでいて王道。
新鮮でも奇天烈なものではなく、人々の耳や心にすんなりと染みていきました。
ビートルズの音楽に対する革新は、音楽にできることを全てやり尽くしたと言ってもいいかもしれません。
音楽の中で、それまでできなかった全てのことを、やり遂げたのです。
ロックでもポップでも今の音楽シーンにおいて、ビートルズの影響を受けていない人なんていない、と言っても言い過ぎではないでしょう。
みなどこかでビートルズのことを聴いて影響を受けたり、またはビートルズの影響を受けた人の音楽を聴いて間接的に影響を受けたりしているのです。
ビートルズは音楽の礎を築き上げたのです。
あまり聴いたことがないのであれば、ちゃんと聴いてみるといいでしょう。
ベスト盤の『赤盤』『青盤』には、どこかで聴いたことのある曲が詰まっています。
今も活躍しているアーティストの、原点となるようなものも見つけることができるでしょう。
今の音楽の原点はビートルズにあるのです。