ここでは、企業から採用されやすい「ネーミング」を考えてみることにする。
ネーミングは一つには「音」である。
そのことから、語呂がよく、リズム感があることが求められる。
それを聞いたあと、思わず口ずさんでしまうようなものほどよい。
また、ネーミングがそのまま商品の「キャッチ」となるような、商品の売りとなる部分をダイレクトに伝えていることも理想である。
そして、ネーミングは「文字」としても目に飛び込んでくる。
とくにネット時代には、文字情報が重要となる。
そこから、文字としてのネーミングを見たときに、そこに何か強烈なインパクトがあることも好ましいと言えよう。
それ自体が話題性をもち、商品の売れ行きにも大きく関わりそうなものだ。
以上、ザッと説明してきたが、これらはあくまで理想のものである。
しかし、過去にヒットした商品のネーミングをみても、どれもここで述べた「ネーミングの理想」に近いものであることがわかる。
そこで、これを「ヒットするネーミング法則!」と呼びたい。
ポイントは、「耳におもしろおかしく、見た目に楽しく、思わず口ずさみたくなるもの」ということになる。
では思いつくままに、そうした過去のヒット商品のネーミングを挙げてみよう。
「ピップエレキバン」(磁気医療具)、「ゴキブリホイホイ」(ゴキブリ捕獲器)、「一番絞り」(ビール)、「のほほん茶」(清涼飲料水)、「カラムーチョ」(スナック)、「からまん棒」(電気洗濯機)、などなど。
以下にそのポイントをまとめてみた。今後のネーミングの参考になれば幸いである。
1.「音感がよいこと」(語呂がよく、リズム感があること)
2.「商品コンセプトがよく伝わること」(商品の売りがダイレクトに伝わること)
3.「奇抜さ・斬新さ・意外性があること」(売れ行きに大きく関わりそうなもの)
どうであろう。
これらよく聞くヒット商品のネーミングを拾い出してみても、どれも「ゴロよく、ノリよく、ココチよく」感じられたのではないか。
あとは製品さえよければ、ネーミングの力が商品を引っ張ってくれる。
それこそ、「ヒット街道まっしぐら!」ということになるのだ。