いま、ソフト面での小さなアイデアをもとに、続々とヒット商品が生み出されている。
ここでいう「ソフト面」というのは、デザインやコンセプトなど、商品の「ハード面」以外のものを指している。
もちろん、商品につける「ネーミング」もその一つだ。その良し悪しが、売れ行きを決めるからである。
そのことを端的に示している例がある。
「フレッシュライフ」(レナウン)という名前の抗菌防臭ソックスがあった。
これは、当初の予想とはちがって、最初はあまり売れなかったという。
そこで、ネーミングを「通勤快足」と変えて、再度売り出してみた。
もちろん製品はそのままである。
すると、今度はたちまちに売れ出す、大ヒット商品となったのである。
このエピソードは、ネーミングの重要性を語るうえで、よく引き合いに出される例なので、すでに聞いている方も多いことだろう。
このように、新しいネーミングがそれまでの商品に新しい息吹を吹き込むこともある。
ネーミングにはそもそも、商品の「売り」である特徴や機能を、大衆にわかりやすく伝えるという大事な使命があるのだ。
ネーミング一つで、みんなが喜ぶ
1.商品のコンセプトを的確につかんだ良いネーミングを考える。
2.そのネーミングが、多くの人の心を動かす。(消費者が喜ぶ)
3.商品の売り上げが大幅にアップする。(企業が喜ぶ)
4.ネーミング考案者には大きなロイヤルティ収入が入ってくる。(考案者が喜ぶ)
商品の売り上げをよくする「ネーミング」は、商標に登録されることで、ひとつの財産ともなる。
だから、よいネーミングが、企業から高いお金(使用料=ロイヤルティ)で買われた例もたくさんあるのだ。
実際、日々いろいろな商品ネーミングを考えて、これを積極的に企業に売り込んでいる人たちも多くいる。
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