■「自分にもできること、自分にはできないこと」
特許事務所に書類の作成と出願を依頼するとして、そのためには、弁理士の先生にあなたのアイデアの内容を、完璧に理解してもらう必要があります。
書類の作成はプロが責任をもって行うとして、あなたには、その内容を正確に伝える責任があるのです。
アイデアの技術内容が正しく理解してもらえるように、アイデアに関する「説明書」や「図面」、それに(試作品など、アイデアが形になっている場合は)「そのアイデアの写真」など、できるだけ多くの関係資料をそろえておくとよいでしょう。
プロはプロとしての役割がありますが、あなたにもあなたの役割があるのです。「あなたの役割」というのは、あなたにしかできないこと、ということです。
そこで、「自分にもできること、自分にはできないこと」、それを分けて考えてみるのもよいかもしれません。
■「従来の技術」と比較しておくこと
まず、あなたの「アイデア」(発明・考案)について、それを「従来の技術」あるいは「周辺の技術」と対比させながら説明できるようにしておくとよいでしょう。
そのためにも、アイデアの「従来技術」や「周辺技術」には、どんなものがあるのか、それをあらかじめ見出しておくと、その後の作業もスムーズにいきます。
また、アイデアの特徴となる部分を、箇条書きの形で書き出しておくとよいでしょう。
弁理士は、あなたからの、そうした説明を聞きながら、その「アイデア」に関係している「技術」を理解しようとします。そして、それを「発明」、もしくは「考案」として組み立てていくわけです。
そのなかで、「あなたのアイデア」をどのようにしたら、もっと広く強い権利にできるのか、そうした具体的なアドバイスもしてくれます。場合によっては、不足のデータを指摘してくれたりもします。
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