ある日ふと思いついたアイデア。それが大金に化けるとしたら…。そして、それがこれまでの人生を一変させるとしたら、どうでしょう。
事実、ちょっとした思いつきが、大きなお金となって、たちまちに大金持ちとなった人は案外多くいます。
アイデア一つで、ひと財産を築いた人、華麗なる転身を遂げた人、そういう人たちは決してめずらしい存在ではないのです。
もちろん、どんな思いつきでもよい、というわけではありません。大金に変わる思いつきとは、少なくともそのアイデアがこれまでに無かったもので、また多くの人から望まれていたもの、という条件をクリアしていることが必要です。
しかし、最初の思いつきそのままでは、世間からそのコンセプトが理解されたり、受け入れられたりするのに、苦労するケースだってあるでしょう。
その場合は、時間と手間とお金もかけて、十分に練りこんだアイデアにしていくことも必要になってきます。
アイデアも人間の子供同様、手間を掛ければ掛けるほど、よく育つものなのです。また手間が掛かれば掛かるほど、それに愛着が沸いてくるものなのです。
このように、最初はちょっとした思いつきにすぎなかったものが、その後十分な養分が与えられたことで、立派に熟すということもあるのです。
そうしたアイデアを、みずから商品化する人もいます。それも本格的に、工場などで製品化してもらう人もいれば、手作りのアイデア商品として売り出す人などもいて、それぞれの発明ライフを楽しんでいます。
それらの味のあるアイデア商品を欲しがる人が多ければ、それが大金にも変わるというわけです。
しかし、金になるアイデアというのは、ともすれば盗まれやすいともいえます。権利化していないアイデアの商品化は無防備です。アイデアだけでは裸のままなのです。