・自主企画製作販売
アイデア(パテント)の「企業への売り込み」が芳しくない場合、もう一つの方法として「自主製作販売」という道があります。むしろ、そちらのほうが性にあっている、という人もいるでしょう。
それでいて、かなりの売り上げを上げることができるとしたら、その儲けは(アイデア売り込みによる)「ロイヤルティ収入」の比ではありません。
もちろん、利益が大きくなる分、リスクも高くなります。製造やパッケージ代のコストが掛かるなど、先行投資も必要となります。「ハイリスク・ハイリターン」というわけです。
そこで、最初は少ない投資で小規模に展開していくのが無難でしょう。商品の売れ行きの動向を見極めつつ、ある程度その感触が掴めるようになったら、徐々に規模を大きくしていく、といった展開の仕方です。
自分から何かを生み出すからには、当然、ある程度のリスクもかかるでしょう。そして、そうしたリスクが人を育てるとしたら、そうやって自分自身に投資するという姿勢も大事になってくるのだと思います。
自分にどれだけのものを投資してきたか、それを振り返ってみるのもよいかもしれません。
また、こうした「自分の発明」をもとに行う「自主企画」、そして「自主製作販売」においても、やはり特許をとっておいたほうがよいことに、変わりはありません。
ただし、特許の権利化にともなう諸々の手数料(審査請求料や年金〔第1年~第3年までの納付料〕)はすべて、自分で出費することになります。
発明を自分で事業家するのであれば、それは当然のことでもありますが、このように権利化した特許には年金が課せられ、しかも3年毎にその額が積み上げられていくのです。
ですから、多くの発明を特許化している場合など、よく見極めて、事業として実りそうもない発明は捨てていくという知恵をもつことも、また大事なのではないでしょうか。
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