前項で見てきたように、今後は個人でも、ソフト面での小さなアイデアをもとに、ヒット商品を生み出せる可能性が高まってきました。
ネーミングもその一つです。その良し悪しが、売れ行きを決めるからです。「フレッシュライフ」(レナウン)という名前の抗菌防臭ソックスがありました。これは、当初の予想とはちがって、最初はあまり売れなかったといいます。
そこで、製品はそのままにして、ネーミングだけを「通勤快足」と変えて、再度売り出してみたのです。すると、今度はたちまち売れ出す大ヒット商品となったのでした。
このエピソードは、ネーミングの重要性を語るうえで、必ずと言ってよいほど引き合いに出される例なので、すでに聞いている方も多いことでしょう。
こうした商品の売り上げをよくする「ネーミング」も、商標に登録されることで、ひとつの財産となるのです。また、よい「ネーミング」が、企業から高いお金(使用料=ロイヤルティ)で買われた例もたくさんあります。
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