日本人の多くは発明を難しいものと考える傾向にあり、自分とは関係のない世界だと思っていたりする。しかし、誰でも何か、自分が秀でた分野で一つくらいは、よいアイデアを持っているものだ。そのアイデアが、他の多くの人にとっても、重宝がられるものであれば、ヒットするアイデア商品となりうるかもしれないのだ。
だから、アイデアは、単にアイデアのままにしておかないことだ。たしかに、形のないアイデアだけでも、便利なものはたくさんある。「生活の知恵」とか「裏ワザ的発想」などがそれに当たる。でも、それはまだ、単なる「ノウハウ」であるにすぎない。それでは形がないので、商品化はできない。至極当たり前のことだ。
そこで、あえて「形にならないか」を真剣に考えてみることが大事だという話を、これまではしてきた。そして、アイデアを形にした「試作品」ができたら、こんどは「売り込み」の段階へ進む準備をするのが普通の流れだ。準備とは、「特許の先願調査」や「類似品調査」、それに「売り込み会社の選定」などを指す。
どんなに簡単な発明であっても、アイデアが優れていれば、それを惚れ込んでくれる会社が出てくるもので、そうなると発明が採用される見込みも大きくなる。発明が高く買われれば、当然、高収入も得られることになる。だから、当初のアイデア(発明)が、自分自身のために生み出されたものだとしても、もっと積極的に世の中にアピールしてもよいのだ。いや、すべきなのである。
それが万人にとっても、有益な効果があり、さらにこれまでに知られていなかった原理(構造)や方式のものであれば尚更だ。アイデア(発明)を自分だけのために使っているのは、一種の罪でさえある(?)。といったら、少々大袈裟かもしれないが、とにかく、アイデアの権利化手続きを済ませ、それを売り込むことは、結局は他人の生活向上にも繋がり、人類に貢献することにもなるのだ。
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