大国主、いろいろな女神様と交わって子孫の神様を残すと、これらの神様は葦原中国を収める国津神となります。
高天原にいる天津神の対語ですね。
ここから先も日本神話は続きますが、かなり政治的色合いが強くなってくるので簡単に、大雑把に説明しましょう。
高天原にいる八百万の神様たち、葦原中国を収めるのは高天原の女神、天照大御神の子孫こそ相応しいと国津神をまとめる大国主大神に迫ります。
大国主大神は「自分の永遠の住処として天の御子と同じくらいの大きな宮殿を建てて欲しい。そうすれば私はそこに住み、私の百八十神(国津神のことですね)は天津神に背かないだろう」と誓います。
これが大国主の国譲りとか葦原中国平定と呼ばれている部分。
大きな宮殿が、現在の出雲大社です。
こうして、天津神が収めることとなった葦原中国に天照大御神の孫にあたる天饒石国饒石天津彦火瓊瓊杵尊(アメノニギシクニニギシアマツヒコヒコホノニニギ)、いわゆるニニギが降りてきます。
これが天孫降臨。
ニニギは大山津見神(オオヤマツミ)の娘、木花咲耶姫と結婚して3柱の神様を授かります。
このうちの2柱が火照命(ホデリ)と日子穂穂手見命(ホオリ)、つまり海幸彦と山幸彦です。