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北欧神話!ロキと神々の最初の厄になった3人の子供

では、ロキと神々の最初の厄であった巨人族アングルボザとの間に生まれた3人の子供について説明しましょう。

その前に、あっちこっちに子供を産ませて節操のない奴だ、などという今風の道徳観念は持たないように。

神話の世界というのはそういうもので、ギリシャ神話のゼウスにしても日本神話の大国主大神にしても、ロキとは比べ物にならないくらいの無節操ぶりを見せていますから。

ロキの3人の子供、正確には3人と呼べません。

なにしろ、1番目は狼であるフェンリル、2番目は毒蛇のヨルムンガルド、3番目は上半身こそ可愛い女性であったけれど下半身は腐敗していたというヘル。

これには神々も恐れ、オーディンは巫女の予言通りになっていることに慄きます。

なにしろ巫女の予言ではオーディン、狼のフェンリルに食い殺されちゃうのですから。

オーディンはまず毒蛇ヨルムガンドを第2層の海に捨てます。

続いて狼のフェンリルをドワーフに作らせた魔法の紐で石に縛りつけます。

ヘルは上半身こそ生きていますが下半身は腐敗、つまり半分は死人であることから死者の国、冷たい氷の国である第3層のニヴルヘイムへ送り込まれ、死者を管理するという役目を負わせられます。

たとえ怪物であるにせよ、ロキにとっては可愛い子供たちです。

神々の子供たちに対する仕打ちに黙っていられるわけはありません。

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