白雪姫と北欧神話のつながり、続きです。
といっても勘のいい方ならもうお分かりのことでしょうけれど。
さて、白雪姫は実母(継母)が差し向けた殺し屋によって森の中に追い込まれますが、殺し屋は白雪姫を不憫に思い、見逃します。
実母(継母)は白雪姫を殺した証として心臓(肝臓)を取ってこい、なんて残酷なことを言いますが、殺し屋はイノシシの心臓(肝臓)でごまかしちゃう。
森の中で気を失っていた白雪姫を助けるのが7人の小人ですね。
ここで7人の小人の姿を思い出しましょう。
人間よりも背丈が短く、手は地面に着くほど長く、皮膚は老人のようにシワがあり、長いひげをたくわえています。
あまりディズニー版を想像しないでくださいね。
この7人の小人、sieben Zwergeとドイツ語で表記されており、これはドワーフ、北欧神話における9つの世界のニダヴェリールに住む(一説には黒い妖精の国であるスヴァルトアールヴヘイム)ドヴェルグを意味しています。
そういえば7人の小人、白雪姫を最初に助けた時、家の中を掃除しろ、だの、飯を作れ、だの、粗暴な態度を見せていますが、ドワーフと考えればこの行動も納得できるというもの(指輪物語のドワーフを想像しないでくださいね)。
北欧神話、意外なところで私たちが知る物語とリンクしているものです。
ちなみに死体となった白雪姫に執着する王子に関しては、王子が死体愛好家であったとか、死体性愛者であった、などと指摘している研究家もいます。
大人っていやですね。