北欧神話を形成する「9つの世界」はユグドラシルという巨木に囲まれており、三層に分かれています。
この巨木に支えられている最上層には当然、オーディンを始めとするアース神族に、同じく人間型神のヴァン族、一節にはこれに半神である光の妖精、エルフが住むアールヴヘイムが加わります。
第二層には人間の住むミッドガルドに小人の世界のスヴァルトアールヴヘイムや巨人族のヨトゥンヘイムなどがあり、最下層には北欧神話の始まりからあった炎の国ムスペルヘイムや氷の国ニヴルヘイムがあります。
このニヴルヘイム、一節には地獄や死者の国と表現され、名称もヘルヘイムと呼ばれることがあります。
ユグドラシルはその大きさから世界樹、あるいは宇宙樹とも呼ばれ、9つの世界すべてに根を張っており、その根には3つの魔法の泉があります。
神々の住む最上層と人間や巨人族の住む第2層はビフレストと呼ばれる虹の橋がかかっており、この虹の橋の門番が光の神様といわれているヘイムダル(後々、出てくる神様なので覚えておいてくださいね)。
つまり第二層と最上層は虹の橋によって往来ができ、第三層へは特別な力がなければ行くことはできない、という世界観になるわけですね。
この辺、覚えておくと北欧神話、かなり面白くなってきます。