北欧神話!9つの世界の始まり

北欧神話の世界で最初の巨人、ユミルを滅ぼして天と地を創り上げた人間型神オーディンは、その世界の住人、人間を海岸に流れ着いた2本の木から創ります。

トネリコの木からは男を、ニレの木からは女を。

これが北欧神話で最初に登場した人類で、名前はアスクとエムブラといいます。

ちょっとアダムとイブに似ていますね。

旧約聖書でも同じく天地創造の後にアダムとイブが登場、旧約聖書ではアダムとイブのその後が重要となっていますが、北欧神話では大した意味を持たず、オーディンは創りあげた大地に人間を住まわせます。

これが北欧神話の世界観を形成している「9つの世界」のうちのひとつ、ミッドガルド。

オーディンたち神々は、生き残った巨人の1組と人間を遠ざけるためにミッドガルドをユミルのまつ毛で作った巨大な塀で囲み、神々は巨人夫婦のために塀の外へヨトゥンヘイムという巨人族のための世界を創ります。

これで世界は3つですね。

アースガルドに住む神々はアース神族と呼ばれますが、ここから派生した神々(あるいは以前から存在していたとも)にヴァン神族があり、そのヴァン神族の住む世界がヴァナヘイム、アース神族は人間と同時に小人や黒妖精などの世界も創り、それがニダヴェリール、スヴァルトアールヴヘイム、アールヴヘイム、これに炎の国、ムスペルヘイムと氷の国、ニヴルヘイムが加わって「9つの世界」が形成されます。

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