ネクターの話はともかく、愚行の王で知られた農耕の神クロノスが支配していた人間社会の黄金時代は神々の間よりもずっと平和で良い時代でした。
不死ではないけれど不老で、食べたり飲んだりすることに困らないので強奪、商売、戦争がなく、死は眠りにつくように穏やかでした。
黄金時代の次に訪れるのが銀の時代です。
クロノスを幽閉した後、その息子であるゼウスが支配した時代ですね。
この時代になると人間は100年を子どものまま過ごし、成人になるとわずかしか生きられず、黄金時代のように大地からは自然と食物が生まれてくることがなくなったので農耕を始めなければなりませんでした。
ゼウスはクロノスを幽閉したあと、子孫繁栄でさまざまな神を生み出しており、そのなかには季節の女神4姉妹がいたので季節が誕生、そうなると厳しい冬には当然、作物は収穫できなくなります。
人間に厳しい環境を与えようとしたゼウスのおかげで人間は神々を祀ろうとしなくなり、黄金時代はともに過ごしていた神たちも人間社会から去っていきます。
神々を祀らず傲慢になった銀の時代の人間たちに対してゼウスは怒り(って、ゼウス、あんたが作ったんだろ!という突っ込みはなしにして)、銀の時代の人間たちを地下に埋めて絶滅させてしまいます。
To be continued.