ゼウスを倒す執念に取り付かれた大地の神ガイアが送り込んだ最強の刺客、デュポンとゼウスの戦いは壮絶を極めましたが、ゼウスはついにデュポンをシリアのカシオス島に追い詰めます。
しかし、戦いは常に詰めが大事。
そして大逆転劇もまた戦いの常でもあります。
追い詰められたデュポン、死に物狂いの反撃を行い、逆にゼウスを足の毒蛇で締め上げ、雷霆とアダマスの大鎌を取り上げてゼウスの手足の腱を切り取ってしまいます。
まったく動けなくなったゼウスをコリュキオンの洞窟に幽閉、門番に蛇の下半身を持つ異形、デルピュネに任せ、デュポンは傷ついた身体を癒やすために母ガイアの元に一時退散します。
ゼウスの生涯における最大のピンチ!
ここでゼウスを助けに馳せ参じたのが神々のなかでもっともマルチタレントといわれた起用な神様であり商業と牧畜の神であるヘルメス。
牧畜の神パンを引き連れてコリュキオンの洞窟に行き、異形デルピュネを騙して(なにしろ商業と牧畜の神であるデュポンは裏の顔として盗人や詐欺師の守護神でもあるので、異形デルピュネを騙すことぐらい簡単だったのでしょう)、デルピュネが持っていたゼウスの腱を取り戻し、ゼウスを救い出します。
そして、ゼウスとデュポンの戦いは最終章へと突入します。
To be continued.