もう、おばあちゃんになって孫のゼウスも立派になったんだから、おとなしくなればいいものの、大地の神ガイアは怒りが収まりません。
なぜ?って、ゼウスが倒した神々の王クロノスはガイアの息子であり、愚行の王でありガイアの最初の夫であったウラノスを討った恩人であり、クロノスに加勢したタイタン一族もまた、ガイアの子どもたちとその血統なのですから。
自分の子どもたちをタルタロスに幽閉するなんて、いくら孫でもそこまでは許しません、ちょっとお仕置きをしてくれればよかった程度なのに、というところが本音でしょう。
しかもガイア最初の子どもでもあったヘカトンケイルたちを再び、いくら門番という役職を与えながらもタルタロスに戻すなんて。
大地の神、祖母ガイアの怒りは恨みとなってゼウスに向けられます。
その頃、ゼウスは父クロノスに催吐剤を与え、ティタノマキアではゼウスの片腕となって活躍した知恵の神メティスを妻に娶り、幸せな生活を送っていました。
そこでガイアは一計を案じ、ゼウスに告げます。
「メティスは最初に賢い娘を生むが、その後で傲慢な息子を産み、やがてその息子は王位を奪うであろう」と。
まさに、歴史は繰り返される、と告げたわけですね。
すっかり、意地悪ばあさんになってしまったガイアです。
To be continued.