神々の王クロノスとその支配下にあるタイタン12神に、その息子たち。
やがて全能の神となるゼウスに協力する姉兄に、味方となった神々たち。
この両者の争い、ティタノマキアは10年続いても膠着状態のまま。
この均衡を打ち破ったのはゼウスに協力していたゼウスの祖母でありクロノスの母だった大地の神ガイアの一言です。
「奈落のタルタロスに我が息子たち、キュクロプスとヘカトンケイルが幽閉されています。彼らを救い出せば必ずや、彼らは忠誠を近い、貴方の味方になることでしょう」
ゼウスにしてみれば伯父さんたちですね。
さっそくゼウスはタルタロスに行き、キュクロプスとヘカトンケイルを助け、奈落から光の元へ連れ出すと、その異形に驚きながらも事の次第を説明、母ガイアの説得もあってゼウスに忠誠を誓い、クロノスと対峙します。
彼らの加勢を得たゼウスたちは、とにかく戦いに勝利します(この戦いに関しては記述すると長くなるので省略)。
敗北したクロノスを含むタイタン一族はゼウスたちの手によって、まとめて奈落のタルタロスに幽閉されます。
ただ、タイタン12神の1柱、イアペトスの息子でクロノス側の戦力として大活躍したアトラスを除いて。
このアトラスの話は次回に解説するとして、これでゼウスが神々の王となり、メデタシメデタシ、となるのですが、そう簡単に終わらないのがギリシャ神話の面白いところなのです。
To be continued.