母ガイアの憎悪の対象となったウラノスを討つべく立ち上がったクロノス。
ここを最初に読んだ人はVol.05「タイタン12神の末っ子クロノス登場」を先に読むと理解しやすくなります。
母ガイアはクロノスの勇気を褒め称え、自ら作り出した大鎌を与えます。
そんなこととはつゆ知らず、神々の王ウラノスは今晩もノコノコと妻ガイアの元に通ってきました。
物陰に隠れ、ウラノスが妻ガイアと交わろうとした瞬間、クロノスが登場、ウラノスの男性器をばっさりと切り落として、それを海に投げ捨ててしまします。
男性器を切り取られたウラノスは神々の王の座から退き、その地位に座ったのは当然、クロノス。
しかしウラノスは王位を去る時、クロノスに告げます。
「息子に王位の座を明け渡すとは…。しかし、お前もやがて自分の息子に王位の座を奪われることになるだろう」と。
この言葉はやがて新しい神々の王となったクロノスに重くのしかかります。
さて、海に投げられたウラノスの男性器は、というと、その後、海の泡が男性器にまとわりつき、その泡から絶世の美しい女神が誕生しました。
これがアフロディーテです。
美の女神と崇められるアフロディーテにしては猥雑な誕生の仕方ですが、この話はギリシャ神話の横糸となっているのでいつかまた。
次は父ウラノスの言葉に怯える農耕の王、クロノスの話です。
To be continued.