では神々の王となったウラノスの続きです。ここから読んだ人はVol.4「大地の女神ガイアの誕生」に戻ると話が見えてきます。
ウラノスはガイアと交わった際、ガイアは最初に一つ目の巨人キュクロプスや50の頭と100の手を持つヘカトンケイルといった異形の神様を産みますが、その姿を嫌ったウラノスはキュクロプスとヘカトンケイル(どちらも複数)を奈落の神タルタロスが支配する世界へ幽閉してしまいます。
ちなみにこれには諸説あり、ウラノスはキュクロプスとヘカトンケイルをガイアの胎内に戻した、とか、この2族をタルタロスの奈落に落としたのはその後のタイタン12神の末っ子クロノスだとか、いろいろありますが、そこまで広げちゃうと分からなくなるので、とりあえずウラノスの愚行ということで話を進めていきますね。
ウラノスは忌み嫌った子供に懲りず、さらにガイアと交わります。
ガイア、今度は無事に男女6柱の神々を産みます。
これがタイタン12神ですね。
このタイタン12神の末っ子として生まれたのが農耕の神クロノス。
母ガイアは自分の最初の子供であるキュクロプスとヘカトンケイルを幽閉したウラノスに対して愛情を一切失い、それどころか憎悪の対象になっています。
「母上、私が父を討ちましょう」
ガイアが産んだ12神の末っ子、クロノスは母の気持ちを察し、そう、言いました…。
To be continued.