「パンドラの箱」だけでもゼウスやヘパイストスやプロメテウスなど神様がいっぱい出てきたので、これ以上、他の話をして知らない神様が出てくる前に、簡単にギリシャ神話の時系列と相関図を説明しておきましょう。
ギリシャ神話の始まりはカオスです。
カオスは混沌と訳されることが多いのですが、ギリシャ神話における原初のカオスとは「不完全で統一されていない空間」的発想であり、現世が完全であることの対極を意味しています。
このカオスに満たされた不完全な物質から現初神ガイアが誕生します。
大地の女神様ですね。
ガイアは単身のまま天空の神ウラノスと海の神ポントス、それから山々の神々を生み出します。
なぜ単身で神々を生み出せるのか、などと言うことは聞かないでください。
神様だから人間の常識では計り知れないことができるのですし、そういうお話なんですから。
カオスからはガイアの他に奈落の神タルタロスと愛の神エロス(エロスはガイアが産んだという説、その他いろいろな説あり)も生まれています。
エロスは大地の神ガイアとその息子である天空の神ウラノスに働きかけ、二人は夫と妻という立場になり、ウラノスは神々の王となります。
親子婚をしていいのか?などと聞かないでください。
神様だからいいんです。
それに日本の神様たちも親子婚はたくさんしているので神様たちの中では親子婚はきっと当たり前なのでしょう。
さて、神々の王となったウラノス、暴君となってギリシャ神話の世界を面白く盛り上げていきます。
To be continued.